私は運動が大好きで、学生時代はバスケットに打ち込んでいました。
けれど20歳のとき、人生に大きな転機が訪れました。
母が乳がんで緊急入院となったのです。
バリバリ仕事をしてきた母が病に倒れたことに、私は大きなショックを受けました。幸い手術は成功しリハビリを続けていたのですが、
今度は父が職場で倒れてしまいました。父には複数の病気が見つかり、闘病の末、帰らぬ人となりました。
親の死は、21歳の私には受け入れがたい出来事でした。
それまでの価値観が変わるくらい大きなダメージを受けた、その翌年。
今度は同居の祖母が亡くなり、立て続けに親族も亡くなり、人の命のはかなさ、そして生きるということの難しさに、心が囚われていた時期です。
そういうこともあり大学卒業後、母の知人の紹介で早めの結婚。共働きを2年続けたのですが、義父が脳梗塞で倒れ、介護のために退職しました。
仕事をしたい気持ちもありましたが、現実に阻まれ、このときは諦めました。