コーチングの影響は、自分だけにとどまりませんでした。
「母親である私が自己実現しながら、
家族全員の自己実現を見守りサポートする」
というスタンスを決めたのが15年以上前。
家庭内ライフコーチとして、小学校受験、中学校受験、大学受験を通じて子どもたちを支え続けました。
そして、勉強が苦手で偏差値40だった長男は、奇跡の大逆転で早稲田大学に合格。
長女は、コツコツ真面目型で、ずっと夢みてきた医学部へ現役合格。
次女は、小学校受験に挑戦し、人気の大学附属小学校へ合格。
このように、育児が辛かった頃には考えもしなかった結果になったのです。では、子どもも学力を伸ばしやる気を引き出すために、親の私がしたことは何だと思われますか?
実は、ある意味「何もしない」ことでした。
子どもたちそれぞれが、楽しくご機嫌に家庭で過ごせるよう、話を聞いたり、笑いあったり、好きなメニューを夕食に出したり、健康面に気をつけたり……。どれも、ごくごく当たり前のことばかりです。
元々持っている力を存分に発揮するには、まずリラックスして取り組める環境が大切です。そのため、私は勉強しなさいとは言いませんでした。子どもの力を信じて、肯定的な言葉をかけ続けました。
そして、自分に自信を持った子どもたちは、自分の力で目標を決めて、その達成に向かって走り出しました。
結果、子どもたち3人全員が、本人の一番行きたかった学校へ進学することができたのは、親として何よりも嬉しく思います。同時に、子どもたちがとても頼もしく感じられました。
いま、うちの家族はお互いに信頼し合える関係を築いています。
夫は、3人目の妊娠を機に独立を決意。夫婦ともに忙しくなりました。それでも心がすれ違わないようにと、日曜の午後、ファミレスで夫婦会議をすると決めてから14年。今も、家族のこと、お互いのことを毎週話し合っています。短い時間でも本音で話し合う対話を心がけることで、家族としての絆は深まっていると感じます。
今、私の家族は、ひとりひとりがのびのびと自分らしく生きています。